ただの雑駁

理屈と均整を求めたがります。仕方ないですよね。人間だもの。

行きつけの店って何なんでしょうね。

今週のお題「好きなお店」

お題に沿って書いてみました。

表題のとおりですが、「行きつけの店」って何なんでしょうね。客と店の双方向な感覚なのでしょうか、それとも客の一方的な片思いなのでしょうか。
どんなに通っても客の顔を覚えてくれなかったり、サービスしてくれなかったり、フレンドリーな関係を築けないお店ってある気がします。逆にほんのちょっと通って、濃密な関係を築けるお店もあると思います。その違いはやはり客の人柄なのでしょうか。それとも店の人柄なのでしょうか。一概になんとも言えない難しい関係ですよね。「行きつけの店」って。


(個人的に)難しい関係の「行きつけの店」は私の場合、お寿司屋さんでした。
至って普通に近所にある老夫婦が経営しているお寿司屋さんで、よくランチ目当てで通っていました。3年のうち週に最低1回は行っていたので100回以上は食べに行ったと思います。
殆ど一人でふらっと入って、海鮮丼とか食べるくらいでしたが、どんどん近所トークとか大将が登山好きで趣味が合ったこともあり、友人との忘年会とかで結構重宝させていただきました。
(ランチで出る鰤丼とか、カツオ丼とか、しらす丼とか、季節モノが最高でしたね)

写真はイメージではなく鰤丼です


そんなこんなで個人的には「行きつけの店」って思ってました。
本マグロ入ったらタダで提供してくれたり、節分には恵方巻きをタダでくれたり、忘年会では河豚鍋を安く提供してもらったり、外面的にも「行きつけの店」って感じだったと思います。
その地区から引っ越して、今は遠くのお店になっちゃいましたが、引っ越しの挨拶に行ったときは仕事とか友人とかよりしんみりして泣きそうだったのが印象的です。

私の事例をとっても、やはり懇意にしているお店って気がします。
ただ、一方で世の中的に行きつけの店っていう使われ方はここまでの関係性を築いている方が少数派とも思います。そも、「行きつけの店」なんて言葉を吐く人の方が少数派ではないでしょうか。
今の御時世、ネットであれよこれよと検索して、他人の評価を見て、取り敢えず行ってみました。みたいなお店の使われ方が多いと思います。そこから派生して通い詰めて、懇意な関係性になる場合もあるのでしょうが、お店と客のコミュニケーションが約束されているお店でもない限り難しいんじゃないでしょうか。(ぶっちゃけBarとかは容易ですよね。。)

そう考えていくと、地域に根ざすようなお店であって、足繁くとまでは行かないけど、ご近所付き合い込みで関係性を築いていくのがそういった関係になるのでは、と。

何でもかんでもグローバルに繋がる世の中だからこそ、ローカルに繋がる関係性って素敵ですよね。私はそう思います。