ただの雑駁

理屈と均整を求めたがります。仕方ないですよね。人間だもの。

曖昧すぎる深刻さなどもういらない

インターネットが普及して、ローカルからグローバルに容易にアクセス可能なった世の中だからこそ、物事を正しく見極める必要ってありますよね。
情報過多になった時代に求められるのは情報を精査をする力であり、そういったものが〇〇リテラシーとかって呼ばれたりします。本当にリテラシーは大切です、自分を守るのもそうですし、他者を傷つけないためにも必要になってきます。

Twitterを見てたら、凄く綺麗な考え方がバズっていたので紹介したいと思います。

この考え方の美しい点をまとめます。

  • SNSではなくインターネットの問題として切り分けている
  • 匿名と記名を切り分けている
  • 一般人と著名人を切り分けている

軽く記載していきます。

インターネットはそもそも

インターネット黎明期を支えていた[ねらー]の方でしょうか。実名や写真などインターネットに流出した場合、二度と削除できないくらいの教育を受けてきた世代なので、インターネットに対する意識には共感できます。
この方の仰るとおりインターネットは匿名性を辿ってきています。Twitterを見ても明らかで、匿名性などの経緯を踏まえた上でサービスが提供されています。逆も然りで実名を使用しないと利用できないサービスも多く存在しています。
そしてTwitterはこの境界が曖昧です。これが利用しているユーザの認識を曖昧にしています。この部分を切り分けていない状態で議論がなされている場が多い気がします。

何故に記名で使用するのか

匿名又は記名でサービスを利用する目的は明らかに異なります。これもこの方の仰るとおりで「利」が有るか無いかで異なってくると思います。
記名やリアルの写真の使用するのはひとえに自らに対する利益のためです。それが承認欲求であったり、売名であったり、純粋な金であったり、人によって様々ですがいい大人が利用する理由はそれ以外に考えにくいです。
まぁ、それはさておき、こういった匿名と記名で目的が異なるにも関わらず、「利」が損なわれたり、阻害されたりした時点で矛先を向けるのは歪んでいますよね。
この部分もまた、切り分けていない状態で議論されている場が多いと思います。

記名による心理的効果

「ハロー効果」ってご存知でしょうか。認知バイアスの一つで対象物に対して後光(halo)を感じ取ると、対象の印象を歪めてしまう現象です。著名人の発言とか正にハロー効果です。その方が成した事象に対して後光を感じてしまい、発言などに全てバイアスが掛かってしまいます。
インターネットで記名を使用して匿名・記名含む場所で発言するのも多くの方に対して、自らの発言を示したいからですよね。「誰が言ったか」なんてインターネットって関係ないと仰っていますが、著名人などの発言が重視されている現状があります。
この塩梅がひじょうに難しいと感じます。本当に記名を使用してまで伝えたいことなのか、自らの「利」を求めた行為なのか。使用者のリテラシーが歪んでいると、当たり前ですが受け手の認識も歪むと思います。都合の良い受け手の反応を得たいなど、到底不可能です。

物事って意外にもシンプル

この方の記載している通りで、色々と問題がある事象も丁寧に切り分けていくとそんなに複雑なことじゃあないんですよね。
一つの事象に対して、切り口が一つしかないような考え方で攻めていくから紐解けないんですよ。

問題提起としては「誹謗中傷における匿名投稿の問題は何か」といったところでしょうか。
切り分けとしては「インターネットとリアル」「匿名と記名」「一般人と著名人」で順はバラけていますが、一つ一つ解説されていますよね。

曖昧さを排除することで、物事をシンプルにしていくのは本当に大切なことです。