ただの雑駁

理屈と均整を求めたがります。仕方ないですよね。人間だもの。

Stay Homeなのに読書が捗らない現象

表題の通りです。
なぜ、自宅にいるのに読書が捗らないのか。原因をつらつらと書いていきたいと思います。

■ 他にできることがある

これが一般的な気がします。
自宅で多くの時間を過ごす場合、TVやネット、スマホとかゲームとか色々な要因にかき消されて本を読まなくなりますね。ただ、これの逆パターンに陥るケースもあると思っていて、普段から隙を見つけて本を読んでいる人からすれば自宅で多くの時間を費やされるからと言って特別に本を読もうと意識しないと思います。
「特別なときに読む本は特別な本になる」と某読書漫画でも語っていますが、今現在のStayHomeの状態は自宅にいるだけなので読書という観点では何一つ特別ではないですね。特別になるのは自宅で読書したことがない人間がこれを機に読書した場合に限るのでは。

■ 読み始めを失う

これは局所的な気がします。
「本屋に行けないから本を買えない、読書啓発がなされない。」
「読書会に行けないから課題本がないから・友人等に合わないから、読書啓発がなされない。」
「通勤・通学の時間に本を読んでいたから読書タイミングを失う。」
とかでしょうか。読書って結構タイミング的なのが重要で、無理やり読書をするのって続かないし、健全じゃないんですよね。
人に貸したりして、永遠と帰ってこない本とか多々ありますけど、結構どうでも良くて、貸した時点で相手が読みたいタイミングが決まるわけじゃないのを意識して本は貸すべきなんですよね。急いて読む必要は全くなし。


ということで、こんなご時世だから読むべき本を紹介。

コニー・ウィリスさん超面白いです。読み始めると止まらないです。
上下合わせて900Pくらいあるのでちょっと書店で見かけると敬遠しちゃうかもなので、ネット購入がおすすめ。これ読んでから感染症が怖すぎて、中国でコロナの一報あったくらいから警戒態勢になってましたね。。。読後の感覚が主人公と同じ感覚に陥ります。


天冥の標Ⅱ 救世群

天冥の標Ⅱ 救世群

小川さんの超大作・天冥の標の第2巻です。1巻上下を読み切ってからでも良いのですが、2巻は単体で楽しめます。
天冥の標は感染症との戦いの歴史みたいなところがありますから、今のご時世全編読んでもいいくらいです。天冥の標はそのうち全編通して書評みたいのを書きたい。。。

「あなたほど強く高貴で、人間的な患者はいなかった。心から敬意を表します。それとともに、あなたほどの人に、こんなことをしなければならないのを、深く遺憾に思います。私をお恨みなさい。どうか、人間を恨むことのないように」
「無理です」
                                小川一水/天冥の標Ⅱ